今日、IT業界では人手不足が深刻な状況です。2019年の経済産業省のIT人材需要に関する調査によると2030年の段階で、IT業界で不足する人手はおよそ79万人に登ると試算されています。
このIT業界の人材不足の発生には様々な理由がありますが、主な理由としてはIT業界の急激な発展が挙げられます。
例えば、インターネットは普及率が10%から80%を超えるまでおよそ15年ほどしか掛かりませんでした。
この情報技術分野の発展速度を支えるようにIT業界も同じように急激な発展を遂げました。それにより、IT業界で働いていくために必要とされる能力も上昇。この必要能力の上昇が、新しくIT業界で働こうとするエンジニアに対する大きな壁となったのです。
また、この必要能力は情報通信の分野が発展を続ける限りまだまだ上がり続けるため、人材不足が将来にわたり続いていくと考えられているのです。
次にIT業界のエンジニアの需要についてです。前述の通り、IT業界は人材不足が加速していくことが予想されていることからエンジニアの需要が増加することは容易に想像できますが、具体的にはどのようなエンジニアが求められているのでしょうか。
需要の増加が見込まれるエンジニアは複数ありますが、例を挙げるならAI系のエンジニアです。多くの企業がAIを活用し事業を展開している中で、精度の高い人工知能を開発し提供することのできるスキルをもつ人間に需要が集まるのは当然のことです。今後加速すると思われる人材不足も相まり、AIエンジニアの需要はさらに増加していくと考えられます。